メディアミックスとは、複数の異なるメディアを用いた広告戦略を指します。従来のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌の四大広告に加えて、交通広告、POP広告、DM、インターネットなど広告にはさまざまな媒体がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。複数の異なるメディアを用いることによって、互いのデメリットを補完しあうことがメディアミックスの目的です。
テレビCMは広く情報を発信して認知度を高めることができますが、詳細を限られた時間内で伝えることは困難です。一方、新聞や雑誌広告では、多くの情報量を盛り込むことができます。両者を連動させることによって、認知度を高めた上で、詳細な情報をじっくり伝えることが可能となるのです。このように、メディアミックスを効果的に行うためには、各メディアの特徴をよく踏まえることが必須といえます。
近年、特に顕著なメディアミックスのあり方が、インターネットとの連動です。ホームページへの誘導を行うテレビCMや広告は一般的になっていますし、バナー広告やアフィリエイト広告も数多く見られます。インターネット広告の場合、不特定多数への情報発信であるマス広告とは違い、特定のターゲットに向けた情報発信が可能であることが特徴です。
また、街頭で新製品のサンプリングが活発に行われたり、店頭での手書きPOP広告が話題になったりするなど、特定のターゲットに対する距離の近いアプローチも改めて注目されています。
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