日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net



マーケティング用語集
真空地域理論




1.真空地域理論とは
 小売業態の進展を説明する理論仮説のひとつで、O.Nielsenによって提唱された理論です。小売業の進展や市場変化に伴い、既存の小売業態ではカバーできない「真空地帯」が生まれ、そこを埋める形で新たな小売業態が出現するという考え方です。
 これは、同じく小売の業態進化を説明する「小売の輪の理論」(M.P. McNair)を発展させたものです。小売の輪の理論では、新たな業態は、低価格訴求による低マージン・高回転ビジネスとして市場に現れ、同業態間での競争で差別化するために、提供する商品の数やサービスの引き上げが行われるとされています。
 これに対し、真空地帯理論は、消費者の評価を取り入れ、例えば、消費者が最も評価している業態の品揃え価格・サービス水準へ接近しようとする動きが現れると仮定します。消費者が最も評価している価格・サービス水準より高価格・高サービスの小売業では、低価格・低サービスへの移行を志向し、逆に、低価格・低サービスの小売業では、高価格・高サービスへの移行を志向することになります。こうして、高・低のいずれからも転換が行われるため、革新的な業態が出現する可能性(真空地帯が生まれる可能性)も、低サービス・低価格と高サービス・高価格の両極にあると主張するものです。新規業態は、消費者が最も評価している品揃えやサービス水準を提供している業態、すなわち、競争の厳しいところではなく、真空となった地帯に現れるというものです。

2.問題点
 真空地帯理論では、小売の輪の理論と異なり、高価格・高サービスで参入する小売業態の出現についての論拠を与えた点は評価できます。
 業態の進展について、価格と提供サービス水準だけで説明することができるのか(この点は小売の輪の理論も同じ)といった問題や、真空地帯が生まれる論拠としている価格・サービス水準の転換についても、例えば、高価格・高サービス水準で参入した小売が、低価格・低サービス水準の業態へと簡単に転換できるのかという小売業経営のリアリティの面からの問題も指摘することができます。

関連用語


おすすめ新着記事

消費者調査データ<br>日焼け止め 安定感のビオレ、追うアネッサ、ニベア
消費者調査データ
日焼け止め 安定感のビオレ、追うアネッサ、ニベア

男性や若年層など裾野が広がり、拡大を続ける日焼け止め市場。今回の調査では、7項目中5項目で「ビオレUV 日焼け止め」が首位を獲得した。2位グループでは「アネッサ 日焼け止め」「ニベアサン 日焼け止め」が接戦を繰り広げており、これら3ブランドが上位を固めている。

消費者調査データ<br>スポーツドリンク・熱中症対策飲料<br>アクエリアス、ポカリスエット、強い定番、追うグリーンダカラ
消費者調査データ
スポーツドリンク・熱中症対策飲料
アクエリアス、ポカリスエット、強い定番、追うグリーンダカラ

スポーツドリンクの市場はダウントレンドが続いているが、記録的な猛暑だった今年の7月に続き、8月も連日の猛暑となったことから、スポーツドリンクをはじめとした飲料市場は活況を呈している。今回の調査では、7項目中6項目でアクエリアスが首位、僅差もしくは小差で「ポカリスエット(大塚製薬)」追う展開となった。無糖茶飲料やミネラルウォーター類とも厳しい競争が予想されるものの、市場の拡大や、新しいヒット商品の誕生が期待される。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター<br>ブームは一過性?話題性で飲まれる透明飲料
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
ブームは一過性?話題性で飲まれる透明飲料

「い・ろ・は・す」などのフレーバーウォーターにとどまらず、透明なコーラや透明なラテなど新商品が次々登場している透明飲料。確立途上のカテゴリではあるが、今回の調査では「コカ・コーラ クリア」などがブランドの知名度で高い再飲意向を獲得した。また、性別や職種などの属性別、清涼飲料への意識別でも飲用率に差が見られた。果たして透明飲料は今後定着するのか。






マーケティング用語集

【ポップアップ広告】モニター登録
マーケティングモニターのご案内
データでわかる辛口性格診断
マーケティング入門講座
会員登録のご案内
消費社会白書2018
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
page top

JMR生活総合研究所マーケティングサイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2018 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.