日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

マーケティング用語集
スキミングプライス
1.スキミングプライスとは
 新商品を市場導入する際に採用される主要な価格戦略に、スキミングプライスとペネトレイティングプライスがあります。
 スキミングプライスは、上澄吸収価格戦略、上層吸収価格戦略や初期高価格戦略といわれるもので、新商品発売の際に、初期段階では高価格に設定し、早期に粗利益を確保し、開発費や商品導入段階における営業費を回収しようとする政策です。そして、売上が低下し始めた段階で価格を徐々に引き下げていきます。情報家電などでの採用がみられます。
 高価格設定となるため、初期段階では富裕層やマニア層などの購入が見込まれ、こうした層の取り込みや評判の形成を狙うことができます。
 価格戦略では、原価に獲得したい利益を乗せて設定するコストオン型だけでなく、コスト回収期間や狙うターゲットなども考慮して検討する必要があります。例えば、スキミングプライスでは、初期の高価格で購入できる層が富裕層であることが多く、こうした層へ優越感を形成する効果も期待できます。逆に、あまり高い価格を初期につけすぎて、立ち上がりの売れ行きが悪くならないように配慮することも必要です。

2.スキミングプライスの採用条件
 スキミングプライスを採用することができる条件は、以下のように検討することができます。自社の都合ばかりではなく、こうした条件を勘案し、採るべき戦略を検討することが重要です。
 ひとつは、原材料の稀少性や新規生産設備の必要性など制約があり、新商品の生産能力にある限界がある場合や、特許などによる参入障壁があり、生産量を急拡大させたり、新規参入する競合の出現が早期には困難であると予想される場合です。こうした条件がある場合、先行者利益を狙ったスキミングプライスの可能性が高くなります。
 また、もうひとつは、新商品の需要の価格弾力性が低く、価格には敏感でない新商品の需要がある場合です。こうした条件下では、商品の購買ニーズが価格を超えるため、高めの価格設定が受容されやすいことになります。
 競合追随までの時間的猶予の予測や消費者の商品に対するニーズの特性を見極めることが肝要です。






会員登録のご案内
消費社会白書
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
page top

JMR生活総合研究所マーケティングサイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2017 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.