パルコの2018年2月期の連結決算は、営業収益916億円(前年同期比2.3%減)、営業利益117億円(同17.5%減)、当期純利益79億円(同11.1%減)の減収減益となった。主力のショッピングセンター事業では、8月に大津パルコを閉店した一方、11月に京都ゼロゲート店を一部開業したほか、J.フロントリテインググループのアーバンドミナント戦略に沿い、(株)大丸松坂屋百貨店との協業物件として新たな屋号となる「PARCO_ya」を上野に開業するなど事業の選択と集中に基づくスクラップ&ビルドを推進した。しかし、前期の渋谷パルコの一時休業と千葉パルコの閉店に加え、渋谷再開発に関わる固定資産売却益の反動影響などにより減収減益となった。専門店事業では、主力のチックタック事業の苦戦に加え、不採算店舗のスクラップを実施した影響もあり減収減益となった。総合空間事業では、内装や電気工事の受注増と新規案件の受託などにより増収となった。中期経営計画の2年目となる2018年度は将来の成長に向け、店舗事業の時代対応力・独自性・収益性の向上、テクノロジーの進化に対応したデジタルトランスフォーメーションの推進、新規店舗・新事業の開発、事業基盤 の強化に向けた業務構造の改革を遂行し、パルコグループの連携を強めながら、事業推進を加速する。
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)
緩やかに増減を繰り返してきたビスケット市場が伸びている。2020年から4年連続プラスで、2023年はついに4,000億円を超えた。コロナ下でも堅調な動きを見せ、2023年の販売金額は4,260億円で、コロナ前の2019年比で1.13倍となった。
消費者調査データ ノンアルコール飲料 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」
2022年のノンアルコール飲料市場は8年連続で拡大を続け、過去最高と推定される。調査結果をみると、ビールテイストの「アサヒ ドライゼロ」が、全項目で首位を獲得したが、再購入意向ではカクテルテイストやワインテイストなどのブランドも上位に複数ランクイン、ノンアルコール飲料の幅の広がりを示している。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 20代男性の内食志向にマッチして伸びる冷凍餃子
数ある冷凍食品の中で圧倒的1位の生産量を誇る冷凍餃子は誰がなぜどのように購入しているのか調べてみた。餃子の選好度、購入頻度、購入増減とも20代が他の年代に比べて高く、冷凍餃子は若い年代が牽引して、拡大してきていることがわかった。