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HOME > JMRからの提言 > 提言論文 > 消費 > 提言論文 2000年のヒット商品- 消費の「延期化」を解除する鍵は何か(2000年)

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2000年のヒット商品
- 消費の「延期化」を解除する鍵は何か
大場美子
知られていないヒット商品
図表1.自分充実志向
(「夢や理想を持って生活したい」そう思う)の高まり
 2000年のヒット商品をあげてみる。新型カローラ、プレステ2、ユニクロ、生茶、ムースポッキーまたはフラン森いちご、LG21、甘栗むいちゃいました、bB、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ、ハリーポッター、顔ダニ、さて、すべてご存じでしたか?
 2000年だけでなく、90年代のヒット商品を並べてみると、マス宣伝と組織小売業店頭を通じて広範な認知を獲得し、周りの誰もが利用したというようなヒット商品が減った。代わりに、特定層の、口コミと街メディアを通じた、知られていないヒット商品が増えている。
 弊社の生活研究における時系列の価値観分析によると、一貫して強まっているのが自己実現志向である。
 しかし、自己実現志向―「自分らしさ」を求める願望は、簡単には満たされない。矛盾しているようだが、「他人と同じはイヤ」であると同時に、他者からの承認願望を伴い、そのために理解者―仲間を必要とする。「自分らしさ探し」の圧力が強まって、集団間は異質性が高いが集団内は均質性の高い、特定小集団化がすすむ。仲間うちだけで通じる言語、ファッション、消費が生まれる。
 市場を一つのライフスタイル、流行といったもので説明することは困難である。市場セグメントの多層化、特定層化がすすんでいる結果だ。

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